ネーミングからも分かるように、あせも治療薬として小林製薬から販売されている「アセモア」について紹介します。
「アセモア」有効成分
「アセモア」に配合されている有効成分は次の3種類です。
・ジフェンヒドラミン:かゆみ止め
・リドカイン:局所麻酔薬
・イソプロピルメチルフェノール:殺菌剤
※「アセモアaパウダージェル」の有効成分
上述した有効成分は「ジェルタイプ」の商品に配合されている成分となります。
「スプレータイプ」の商品に配合されている有効成分とは少し異なりますが、成分の役割は同じようなものです。
かゆみ止めの成分に、”かゆみをごまかす”局所麻酔薬、”化膿予防”に殺菌剤が配合されています。
これらの成分をもって、「アセモア」は”あせも治療薬”と謳っている商品となります。
比較的シンプルな構成の外用薬です。
あせも以外のかゆみにもOK
「アセモア」は”あせも治療薬”を前面に出した市販薬です。
しかし、「アセモア」に配合されている有効成分は、あせもに特化した成分では決してありません。
効能・効果の欄にも、次のような記載があります。
<効能・効果>
あせも、かゆみ、かぶれ、ただれ、じんましん、皮ふ炎、湿疹、虫さされ、しもやけ
虫さされやかぶれなど、あせも以外のかゆみ・炎症に対しても使用できます。
「アセモア」よりも効く市販薬
こちらの記事で、あせもの基本的な対処方法や治療薬などについてまとめました。
かゆみはないけれど、ベルトラインや首筋辺りに赤くポツポツと湿疹ができることもあるでしょう。
そのようなとき、素早く塗って、素早く治したい方は、ステロイド外用薬の使用が最適です。
当段落冒頭の記事の中では、「ベトネベートクリームS」や「リビメックスコーワ」などを紹介しています。
●ベトネベートクリームS
●リビメックスコーワローション
「リビメックスコーワ」には、ローション剤の他に軟膏やクリーム剤も販売されています。
かゆみ・赤みが広範囲に及んでいる場合などには、ローション剤を選ぶと良いでしょう。
「ベトネベート」・「リビメックスコーワ」などのステロイド薬はあせも以外にも、日常起こり得る肌トラブルに対して役立つことが多くあります。
それぞれの商品の選ぶポイントなどの詳細については、こちらの記事にまとめています。
かゆみ止め単独の商品ならこれ
「アセモア」に配合されているかゆみ止め成分”ジフェンヒドラミン”単独の商品も市販薬として販売されています。
“ジフェンヒドラミン”単独商品が「新レスタミンコーワ軟膏」です。
有効成分は”ジフェンヒドラミン”のみなので、ちょっとした”かゆみ”に対して使いやすいです。
その上、「アセモア」よりもいくらか安くで購入することもできます。
「新レスタミンコーワ軟膏」を選ぶポイントなどの詳細については、こちらの記事にまとめています。
まとめ
ここまで、あせも治療薬「アセモア」を中心に紹介してきました。
「アセモア」はあせも治療薬と謳って販売されていますが、あせものみならず、虫さされやかぶれなどによるかゆみ全般に使用できます。
あせものかゆみ・赤みを素早く治したい方には、ステロイド外用薬の使用が最適です。
また、「アセモア」にも配合されているかゆみ止め成分”ジフェンヒドラミン”単独の商品も販売されています。
それが「新レスタミンコーワ軟膏」です。
「アセモア」をかゆみ止めとして使用することもできます。
しかし、ステロイド薬や「新レスタミンコーワ軟膏」などの成分単一商品のほうが使いやすい面もあろうかと考えます。
「アセモア」基本情報
最後になりましたが、「アセモア」の有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
<アセモアaパウダージェル有効成分>
・ジフェンヒドラミン:かゆみ止め
・リドカイン:局所麻酔薬
・イソプロピルメチルフェノール:殺菌剤
<アセモアパウダースプレー有効成分>
・ジフェンヒドラミン:かゆみ止め
・リドカイン:局所麻酔薬
・塩化ベンゼトニウム:殺菌剤
・酸化亜鉛
<効能・効果>
あせも、かゆみ、かぶれ、ただれ、じんましん、皮ふ炎、湿疹、虫さされ、しもやけ
<用法・用量>
1日数回、患部に塗布