処方薬「カロナール」と市販薬「タイレノールA」を比較

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かぜ インフルエンザ 頭痛 咳 のどの痛み

子供から大人・高齢者まで幅広く使用される処方せん用医薬品(処方薬)に「カロナール」という商品があります。

こちらが処方薬「カロナール錠300」です。

処方薬「カロナール」に配合されている有効成分は”アセトアミノフェン”という成分です。

“アセトアミノフェン”配合の市販薬として「タイレノールA」という商品が販売されています。

当記事では、処方薬「カロナール」と市販薬「タイレノールA」の違いを比較します。

比較項目として、次の項目について比較します。

①有効成分

②効能・効果

③用法・用量

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①有効成分を比較

  有効成分 配合量
カロナール錠200 アセトアミノフェン 200mg
カロナール錠300 300mg
カロナール錠500 500mg
タイレノールA 300mg

「カロナール」には、細粒(粉薬)・シロップ・坐薬の商品もありますが、ここでは錠剤の商品で比較します。

「カロナール」・「タイレノールA」ともに、有効成分に”アセトアミノフェン”のみを配合した解熱鎮痛薬です。

処方薬「カロナール」には、有効成分の配合量が200mg・300mg・500mgと、異なる3つの商品が使用されています。

冒頭の写真が成分量300mgの「カロナール錠300」です。

そして、こちらが成分量200mgの「カロナール錠200」です。

処方薬 カロナール錠200mg

こちらが成分量500mgの「カロナール錠500」となります。

処方薬 カロナール錠500mg

一方、市販薬「タイレノールA」は、”アセトアミノフェン”を300mg配合した商品のみ販売されています。

つまり、「タイレノールA」は「カロナール300」と同等の効果が期待できる市販薬と言えます。

②効能・効果を比較

続いて、添付文書に記載されている効能・効果を比較します。

処方薬「カロナール」の効能・効果には、次のように記載されています。

1.下記の疾患並びに症状の鎮痛

頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛,変形性関節症

2.下記疾患の解熱・鎮痛

急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

3.小児科領域における解熱・鎮痛

※「カロナール」の添付文書より引用

ごちゃごちゃと書いてありますが、「カロナール」は解熱鎮痛薬なので、

熱を下げる、痛み・炎症を和らげる作用がある

ということになります。

ただし、”アセトアミノフェン”の抗炎症作用(炎症を和らげる作用)は、強くないと考えられています。

市販薬「タイレノールA」の効能・効果も確認します。

1)頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽のど痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・捻挫痛・外傷痛の鎮痛

2)悪寒・発熱時の解熱

※「タイレノールA」の添付文書より引用

「タイレノールA」の服用対象年齢は15歳以上です。

そのため、「タイレノールA」の効能・効果には、「カロナール」の3番目の適応症「小児科領域における解熱・鎮痛」という文言がありません。

しかし、文言は処方薬と市販薬で異なりますが、有効成分は同じなので、15歳以上の方にとっては、効能・効果も同じと考えていいでしょう。

③用法・用量を比較

  適応症 1回量

服用回数

(服用間隔)

最大服用量
カロナール 1の適応症 1回300~1,000mg

4~6時間以上

服用間隔を空ける

1日4,000mgまで

(総量として)

2の適応症 1回300~500mg 原則、1日2回までの服用 1回1,500mgまで
3の適応症 1回10~15mg/kg

4~6時間以上

服用間隔を空ける

1日60mg/kgまで

(総量として)

タイレノールA   1回1錠(300mg)

1日3回まで

(4時間以上服用間隔を空ける)

 

「カロナール」と「タイレノールA」は、”アセトアミノフェン”を配合した薬という点で共通ですが、用法・用量に違いがあります。

「カロナール」の用法・用量を細かく見れば、適応症によって、承認されている内容が異なります。

しかし、処方薬「カロナール」と市販薬「タイレノールA」を比較する上での大きな違いは、

高用量での服用が認められているかどうか

です。

処方薬「カロナール」は、高用量での服用が認められています。

また、「カロナール」・「タイレノールA」ともに、空腹時の服用はなるべく避けることが望ましいという文言が付いています。

ただし、”アセトアミノフェン”配合の解熱鎮痛薬は、胃への負担は少ないと考えられています。

したがって、「カロナール」・「タイレノールA」ともに、空腹時の服用はさほど問題にならないとも考えられています。

安全面は「タイレノールA」、効き目は「ロキソニンS」

“アセトアミノフェン”配合の解熱鎮痛薬は、先に”胃腸障害を起こしにくい”ことを紹介しました。

さらに、腎臓への負担も少なく、これらの点で、安全性が高い薬と考えられています。

しかし、”アセトアミノフェン”の鎮痛効果は強くありません。

“アセトアミノフェン”の鎮痛効果は服用量に依存するため、処方薬「カロナール」は高用量の服用が認められているわけです。

一方で、市販薬「タイレノールA」は1回1錠の服用しか認められていません。

そのため、安全面で解熱鎮痛薬を選ぶなら「タイレノールA」ですが、効き目で市販の解熱鎮痛薬を選ぶなら「ロキソニンS」です。

「ロキソニンS」と「タイレノールA」の選び方、使い分けなどについては、こちらの記事にまとめています。

最も鎮痛効果が高い市販の痛み止めは「ロキソニンS」、安全性が高い商品は有効成分に"アセトアミノフェン"を配合している「タイレノールA」です。風邪薬にも配合されている"イブプロフェン"はその中間です。

“アセトアミノフェン”の鎮痛効果は強いものではありませんが、解熱効果はしっかりしています。

解熱(熱さまし)効果を期待するのであれば、”アセトアミノフェン”300mg配合の「タイレノールA」でも十分効果が期待できるでしょう。

また、繰り返しになりますが、”アセトアミノフェン”の鎮痛効果は強くないと言えども、ゼロではありません。

痛みの程度にもよるでしょうが、「タイレノールA」でも鎮痛効果が認められることもあるでしょう。

鎮痛効果は「ロキソニンS」が強く、解熱効果は変わらないことを踏まえると、「ロキソニンS」と「タイレノールA」の大まかな選び方としては、次のようになるでしょうか。

・”痛み”がつらい → ロキソニンS

・”熱”がつらい → タイレノールA

選び方の詳細については、上の記事をご覧ください。

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