ネーミングからも分かるように、あせも治療薬としてロート製薬から販売されている「ケアセモ」について紹介します。
おそらく”care あせも→ケアセモ”と名付けられたらのでしょう。
Contents
「ケアセモ」有効成分
「ケアセモ」に配合されている有効成分は次の6種類です。
・ジフェンヒドラミン、クロタミトン:かゆみ止め
・グリチルリチン酸二カリウム:抗炎症薬
・イソプロピルメチルフェノール:殺菌剤
・l-メントール:清涼剤
・トコフェロール酢酸エステル:血行促進薬
「あせも(汗疹)」は、汗が通る管(汗管)が根詰まりを起こし、その管の外に汗が漏れ出して、皮膚が炎症を起こしている状態です。
つまり、あせもの原因は皮膚の炎症で、その炎症によりかゆみや赤みが生じているわけです。
そのため、「ケアセモ」には、かゆみ止めの成分の他に患部の炎症を鎮めるための抗炎症薬など、計6種類の成分が配合されています。
清涼剤としてメントールも配合されているので、スーッとした使用感(爽快感)も得られます。
これらの成分をもって、「ケアセモ」は”あせも治療薬”と謳って販売しているのでしょう。
あせも以外のかゆみにもOK
「ケアセモ」は”あせも治療薬”を前面に押し出して販売されている市販薬です。
しかし、「ケアセモ」に配合されている有効成分は、あせもに特化した成分(薬)では決してありません。
効能・効果の欄にも、次のような記載があります。
<効能・効果>
あせも、かゆみ、かぶれ、ただれ、じんましん、皮ふ炎、湿疹、虫さされ、しもやけ
虫さされやかぶれなど、あせも以外の記載があることからもお分かりいただけるかと思います。
「ケアセモ」薬用ボディーシートあり
「ケアセモ」には「ケアセモ薬用あせも対策シート」というボディー(デオドラント)シートが販売されています。
「ケアセモ薬用あせも対策シート」には、抗炎症・肌荒れ防止作用がある成分が配合されています。
「ケアセモ」代替商品
「ケアセモ」に配合されているかゆみ止め成分は広く一般的に使用されているものです。
「ケアセモ」の代わりに使用できるあせも治療薬として、次の3商品を紹介します。
●ベトネベートクリームS
●リビメックスコーワ
●新レスタミンコーワ軟膏
ベトネベートクリームS・リビメックスコーワ
「ベトネベートクリームS」・「リビメックスコーワ」ともにステロイド外用薬です。
あせもの原因は皮膚の炎症です。
ステロイド外用薬には、かゆみ・炎症を鎮める作用があります。
かゆみ・炎症を鎮めるという点において、ステロイド外用薬は「ケアセモ」よりもより良い効果が期待できます。
素早く塗って、素早く治したい方は、ステロイド外用薬である「ベトネベートクリームS」や「リビメックスコーワ」の使用を検討ください。
●ベトネベートクリームS
●リビメックスコーワローション
「ベトネベート」の特徴や選ぶポイントなどについては、こちらの記事にまとめています。
「リビメックスコーワ」の特徴や選ぶポイントなどについては、こちらの記事にまとめています。
新レスタミンコーワ軟膏
「ケアセモ」に配合されているかゆみ止め成分”ジフェンヒドラミン”単一の商品も販売されています。
“ジフェンヒドラミン”単一商品が「新レスタミンコーワ軟膏」です。
「ケアセモ」を虫さされなどのかゆみに使用しても構いませんが、必要以上の成分も配合されています。
その点において、ジフェンヒドラミン単一商品である「新レスタミンコーワ軟膏」は使い勝手に優れていると言えるかと考えています。
また、「ケアセモ」よりも比較的安くで購入することもできます。
まとめ
ここまで、あせも治療薬「ケアセモ」を中心に紹介してきました。
「ケアセモ」はあせも治療薬と謳って販売されていますが、あせものみならず、虫さされやかぶれなどによるかゆみ全般に使用できます。
一方で、あせものかゆみ・赤みを素早く治したい方には、ステロイド外用薬の使用が最適です。
また、「ケアセモ」にも配合されているかゆみ止め成分”ジフェンヒドラミン”単一の商品も販売されています。
それが「新レスタミンコーワ軟膏」です。
「ケアセモ」をかゆみ止めとして使用することもできます。
しかし、ステロイド薬や「新レスタミンコーワ軟膏」などの成分単一商品のほうが余計な成分が配合されていない点で、使いやすい面もあろうかと考えます。
「ケアセモ」基本情報
最後になりましたが、「ケアセモ」の有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
<有効成分>
・ジフェンヒドラミン
・クロタミトン
・グリチルリチン酸二カリウム
・イソプロピルメチルフェノール
・l-メントール
・トコフェロール酢酸エステル
<効能・効果>
あせも、かゆみ、かぶれ、ただれ、じんましん、皮ふ炎、湿疹、虫さされ、しもやけ
<用法・用量>
1日数回、患部に塗布