風邪に抗生物質(抗生剤)は効きません!
“風邪に抗生物質は効かない”ということは、近頃盛んにアナウンスされ始めてきました。
耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
抗生物質は”細菌”を叩く薬です。
一般的な風邪症状は、”ウイルス”が主な原因とされています。
“細菌”と”ウイルス”は別物です。
つまり、抗生物質はほとんどの風邪に効かないということになります。
当記事では、抗生物質を使わない風邪の対処方法を紹介します。
自力で治す
皆さんの経験からもお分かりだと思いますが、風邪は何もせずともそのうち治ります。
持病も特になく、薬になど頼りたくないという方は、自分自身の回復力に頼っても良いのでしょう。
薬の力を借りる
薬に頼らず、自力で治すことができればベストなのでしょう。
しかし、熱や咳などがひどい中、日常生活を送ることは、きつく大変なものです。
そこで、薬の力を借りることで、風邪の症状を少しでも和らげ、いくらか楽に生活を送ることができます。
風邪薬は”風邪を治す”ものではありません。
あくまで、”風邪の症状を和らげる”ものです。
風邪のとき、服用する薬は総合感冒薬(風邪薬)とそれ以外に分けることができるでしょう。
総合感冒薬(風邪薬)
「パブロン」・「ルル」・「ストナ」などが代表的な市販の総合感冒薬(風邪薬)でしょう。
当ブログにおいても、各ブランドの特徴や違い、選ぶポイントなどを紹介しています。
総合感冒薬は、”熱、くしゃみ・鼻水、咳・たん”といった風邪のあらゆる症状に対応できる薬です。
風邪に対する、オールラウンダーといったところでしょうか。
総合感冒薬以外
ある特定の症状のみがつらい場合などには、総合感冒薬以外の薬を服用すると良いでしょう。
例えば、咳がつらいときは咳止め(たん切り)を服用、鼻みずがつらいときは鼻炎薬(抗ヒスタミン薬)を服用、といった具合です。
総合感冒薬以外の特定の症状に対して効果が期待できる薬は、総合感冒薬がオールラウンダーなら、スペシャリストといったところでしょうか。
症状別に風邪薬を揃える1つの例として、こちらの記事にまとめています。
症状に合わせて1つ1つ薬を揃えた場合、症状に合わせて服用する薬を調整できるメリットはあります。
一方で、服用する数や薬代がいくらかかさみます。
それに対して、総合感冒薬の服用は1種類の薬を服用するだけで、風邪のあらゆる症状に対処できます。
一方で、今の症状に対して無用な成分が入っていることも考えられます。
●総合感冒薬のメリット・デメリット
<メリット>
1種類の服用で、かぜのあらゆる症状に対処できる
<デメリット>
今の症状に対して無用の成分が含まれていることもあり
●総合感冒薬以外のメリット・デメリット
<メリット>
症状に合わせて薬を服用できる
<デメリット>
服用する数や薬代がかさむ
総合感冒薬を服用するかどうかは「複数の症状のある・なし」が、1つの判断基準になるかと考えています。
熱、咳・たん、鼻みずなどの鼻症状が全てあれば、迷わず総合感冒薬の服用が良いでしょう。
また、熱と鼻水がつらい、鼻水と咳・たんがつらい、といった場合でも、総合感冒薬の服用がベターだろうと私は考えています。
どちらを選ぶかは、個々人の判断次第です。
インフルエンザも市販薬で対処可能
インフルエンザもウイルス性の疾患です。
病院を受診すれば、インフルエンザウイルスを叩く治療薬の処方をうけることもできます。
「タミフル・リレンザ・イナビル・ゾフルーザ」といったインフルエンザ治療薬を耳にしたことがある、服用・吸入したことがある方もいらっしゃるでしょう。
インフルエンザの症状は、言ってみれば”高熱を伴う風邪”です。
インフルエンザで病院を受診したことがある方はお分かりだと思いますが、インフルエンザ治療薬以外は風邪のときに服用する薬の処方を受けます。
つまり、インフルエンザの症状を抑えるだけなら、市販薬でも可能です。
特段の持病もなく、日頃、体力が充実している方は、市販薬で症状を抑えつつ、インフルエンザの症状が和らぐことを待つ手段もあります。
“インフルエンザと市販薬”については、こちらの記事にまとめています。