唐突な書き出しですが、”かぜ薬”と”痛み止め”は分けて揃えたほうが、便利なことが多いと考えます。
分けて揃えるといっても、かぜ薬(総合感冒薬)には、解熱鎮痛薬が配合されています。
かぜ薬はアセトアミノフェン配合の商品を選んでみてはいかがでしょう、という提案です。
Contents
アセトアミノフェン・イブプロフェンの違い
かぜ薬(総合感冒薬)には、以下2種類の解熱鎮痛薬(痛み止め・熱さまし)が主に配合されています。
●アセトアミノフェン
●イブプロフェン
アセトアミノフェンとイブプロフェンの主な違いは、鎮痛効果の強弱です。
鎮痛効果はイブプロフェンのほうが強いと言われています。
●鎮痛効果
イブプロフェン>アセトアミノフェン
鎮痛効果の強弱を理由に、頭痛・関節痛などの痛みがつらいかぜのときに服用するよう、イブプロフェン配合のかぜ薬が販売されているようです。
アセトアミノフェンの解熱作用は問題なし
鎮痛効果はイブプロフェンのほうが、しっかりしています。
一方で、アセトアミノフェンの解熱作用は確かなものがあります。
アセトアミノフェンの鎮痛効果は比較すると弱いですが、ゼロではありません。効く人には、しっかり効きます。
アセトアミノフェンは15歳未満でも服用OK
“アセトアミノフェン”配合のかぜ薬であれば、15歳未満のお子さんでも服用できることが多いです。
一方で、”イブプロフェン”配合のかぜ薬は、15歳以上からの服用となります。
アセトアミノフェン配合のかぜ薬のほうが、比較的低年齢層でも服用できる点で、家庭の常備薬として、使い勝手に優れていると言えます。
15歳未満でも服用できる具体的な商品については、こちらでまとめました。
“かぜ薬”と”痛み止め”を分けて揃える
ここまで、アセトアミノフェンとイブプロフェンの違いと、それを踏まえて、それらを配合しているかぜ薬の特徴について、紹介してきました。
2成分の主な違いは鎮痛効果で、鎮痛効果が強いのはイブプロフェンです。
しかし、アセトアミノフェン配合のかぜ薬は、家庭の常備薬として、使い勝手に優れています。
というのも、15歳未満のお子さんでも服用でき、鎮痛効果は弱いが、解熱作用はしっかりしているからです。
アセトアミノフェンは鎮痛効果が弱いので、それを補うために、かぜ薬とは別に痛み止めを揃えておくと便利だろうと考えています。
分けて揃えるなら「ロキソニン」
かぜ薬と痛み止めを分けて揃えるなら、痛み止めは「ロキソニンS」がいいだろうと考えます。
「ロキソニンS」に配合されている鎮痛薬成分は”ロキソプロフェン”というものです。
“ロキソプロフェン”の鎮痛効果は、イブプロフェンに勝ります。
つまり、こういうことになります。
●鎮痛効果
ロキソプロフェン>イブプロフェン>アセトアミノフェン
「ロキソニンS」という、イブプロフェンよりも優れた鎮痛薬があるということも、分けて揃えたほうが良いと考える理由の1つです。
「ロキソニンSシリーズ」については、こちらでまとめています。
アセトアミノフェンとなら併用も可能
アセトアミノフェン配合のかぜ薬を服用しても、頭痛・関節痛などの痛みが取れないということもあるでしょう。
そのときに、「ロキソニンS」を服用することは、許容できます(基本は併用しないほうがベストではあります)
イブプロフェン配合のかぜ薬との併用は不可です。
かぜ以外でも使えるメリット
「ロキソニンS」を別に分けて揃えておけば、頭痛・生理痛・腰痛など、かぜとは関係ない痛みに対して服用することができます。
すなわち、時と場合に応じた使い方ができることも、”分けて揃える”ことをオススメする理由の1つです。
症状別にかぜ薬を用意する
かぜ薬はアセトアミノフェン配合の商品を選んで、「ロキソニンS」を万が一のために揃えておいたほうが、使い勝手に優れていると上述しました。
さらに話を進めて、かぜ薬そのものを症状別に用意する方法もあるにはあります。
つまり、熱がつらいときは「A」という薬、せき・痰がつらいときは「B」という薬を服用するといった具合です。
この方法で、薬を用意しておけば、つらい症状に応じて薬を調整できるメリットがあります。
この方法の具体例(一例)については、こちらの記事でまとめています。
まとめ
ここまで、かぜ薬と痛み止めを分けて揃えるメリットなどについて、紹介してきました。
分けて揃えるといっても、かぜ薬には解熱鎮痛薬が配合されているので、分けることは物理的には不可能です。
かぜ薬には、アセトアミノフェン配合の商品を選んで、それとは別に痛み止めを揃えてはいかがでしょうか、という提案です。
アセトアミノフェンの鎮痛効果は弱いですが、解熱効果はしっかりしています。その弱い鎮痛効果を補うために、「ロキソニンS」を別に揃えておきます。
かぜ薬とは別に「ロキソニンS」を用意しておけば、頭痛・生理痛・腰痛など、かぜとは関係ない痛みに対しても使用できます。
かぜ薬(総合感冒薬)を症状別に用意する方法もあるにはあります。
ここまでせずとも、かぜ薬と痛み止めを分けて揃える方法は、非常に使い勝手に優れていると考えます。