せき止め・痰切り薬の違いと選び方について紹介します。
こちらの記事で、西洋薬について紹介しました。
今回は、以下2種類の漢方薬の”せき止め・痰切り”について紹介します。
●麦門冬湯
●ダスモック(清肺湯)
麦門冬湯基本情報
<効能・効果>
・痰の切れにくい咳
・気管支炎、気管支ぜんそく
<用法・用量>
1日2回、食前または食間に以下の用量で服用
・15歳以上:1回1包
・7歳以上15歳未満:1回2/3包
・4歳以上7歳未満:1回1/2包
・2歳以上4歳未満:1回1/3包
・2歳未満:服用NG
ダスモックa基本情報
清肺湯という漢方薬を配合した商品です。
<効能・効果>
・痰が多く出る咳
・気管支炎
<用法・用量>
15歳以上:1回1包、1日2回、食前または食間に服用
「麦門冬湯」と「ダスモックa」の違い
「麦門冬湯」と「ダスモックa(清肺湯)」ともに、せき止め・痰切りの薬として使用されます。
この2商品の違いについては、用法・用量の欄を確認ください。
「麦門冬湯」の用法・用量には“痰の切れにくい咳”という記載があります。
一方、「ダスモックa」の用量・用量には“痰が多く出る咳”という記載があります。
つまり、痰の状態によって、使い分けることができるわけです。
一般的に、この2商品の使い分けは次のようになります。
●麦門冬湯:乾性咳嗽
●ダスモックa(清肺湯):湿性咳嗽
乾性咳嗽とは?
「麦門冬湯」は”乾性咳嗽“に対して効果が高いとされています。
乾性咳嗽とは、空咳(からぜき)とも呼ばれ、”痰を伴わないせき”のことを指します。
湿性咳嗽とは?
「ダスモックa」は”湿性咳嗽“に対して効果が高いとされています。
湿性咳嗽とは、”痰を伴うせき”のことを指します。
漢方薬は空腹時服用
一般的に、漢方薬は空腹時服用のほうが効果が高いと考えられています。
そのため、この2商品においても、食前または食間の服用となっています。
食前・食間に服用しないと、”効果がない”とか”副作用が出る”というわけではありません。
食前・食間の服用を忘れた場合は、思い出したときの服用を優先されてください。
まとめ
ここまで、せき止め・痰切りの漢方薬について、特徴や違い、選ぶポイントなどを紹介しました。
当記事では、「麦門冬湯」と「ダスモックa(清肺湯)」を紹介しました。
一般的に、この2商品の使い分けは次のようになります。
●麦門冬湯:乾性咳嗽
●ダスモックa(清肺湯):湿性咳嗽
漢方薬は体質に合えば、抜群に効いてくれます。
漢方薬を試してみようかな・飲んだ薬が効かなかったな、などと感じた方は、服用を検討されてください。