あせもに素早く効く市販薬の選び方とその違い

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あせも

市販薬には、「あせも治療薬」を謳った商品や、そうでなくてもあせもに効果がある商品があったりします。

そのような中で、あせもを素早く治すことができる市販薬の選び方と、薬ごとの違いについて紹介します。

当記事では、あせもで皮膚科(病院)を受診したときに貰うこともある薬と同じ市販薬も紹介します。

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あせもの分類

汗を多量にかいた後、汗が通る管(汗管)が根詰まりを起こし、その管の外に汗が漏れ出して、皮膚が炎症を起こした状態が「あせも(汗疹)」です。

あせも(汗疹)は、

皮膚のどの部分(深さ)で根詰まりを起こしているか

によって次の3種類に分類されます。

<水晶様汗疹>

●角層内で根詰まり

●小さな水ぶくれができる

●放っておいても治る

<紅色汗疹>

●表皮内で根詰まり

●赤い丘疹(皮膚の盛り上がり)が見られる

●掻きむしると細菌感染を起こすこともある

<深在性汗疹>

●真皮内で根詰まり

一般的に日常遭遇することがあるあせもは、水晶様汗疹か紅色汗疹です。

そして、水晶様汗疹は放っておいても治るので、薬を使用する必要があるあせもは”紅色汗疹”ということになります。

汗は拭く・流す、そして着替える

赤ちゃん おむつかぶれ

そもそもあせもにならないためには、

●汗を拭く・流す

●着替える

●エアコンを適宜使用する

といったようなことに気を配る必要があります。

子供の場合、あせもを掻きむしってしまうと、”とびひ(伝染性膿化疹)”になってしまうことも考えられます。

手洗いを心がけさせたり、爪を短く切ってあげたりしてあげましょう。

あせも治療薬

「あせも治療薬」として販売されている市販薬は、たびたび目につきます。

あせも治療薬を大きく分類すると、「ステロイド外用薬」と「ノンステロイド外用薬」に分類できます。

「あせも治療薬」の違いと言ってもいいかと思います。

<ステロイド外用薬>

●かゆみ・炎症を鎮める”ステロイド薬”配合

●素早く治せる

<ノンステロイド外用薬>

●かゆみ止め+αで構成(ステロイド薬フリー)

●かゆみを抑えながら治す

ステロイド薬には、かゆみ・炎症を鎮める作用があります。

あせもは皮膚の炎症が原因です。

その炎症を鎮めるために、ステロイド外用薬を使用します。

比較的素早い効果が期待できます。

また、あせも治療薬として販売されている商品の中には、ステロイド薬を配合していないノンステロイド外用薬もあります。

ノンステロイド外用薬の多くは、”かゆみ止め+α”の有効成分で構成されています。

“かゆみ止め+α”で構成されている場合、かゆみを抑えながら自然な治りを促す市販薬となります。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬は、その強さに応じて次の5段階に分類されます。

●strongest(最も強力)

●very strong(かなり強力)

●strong(強力)

●medium(中等度)←子供も使える

●weak(弱い)←子供も使える

大人の場合、どのランクのステロイド薬でも使えます。

子供の場合、一般的にはミディアム(medium)クラス以下のステロイド薬を使用することとなります。

大人用ステロイド外用薬

市販薬においては、ストロング(strong)クラス~ウィーク(weak)クラスのステロイド外用薬が販売されています。

市販薬で最も効果が高いステロイド外用薬はストロングクラスに分類される商品となります。

そのストロングクラスに該当する市販のステロイド外用薬が「ベトネベート」です。

「ベトネベート」には、抗生物質が配合されている軟膏剤の商品「ベトネベートN軟膏AS」も販売されています。

あせもを掻きむしって傷となっている場合には、抗生物質配合の「ベトネベートN軟膏AS」を使用しても良いでしょう。

子供用ステロイド外用薬

まずはじめに、ステロイド外用薬に大人用・子供用という分類はありません。

“子供でも使える”という意味合いで「子供用ステロイド外用薬」と表現しています。

さて、子供があせもになったときに使用できるステロイド外用薬は「ミディアムクラス」または「ウィーククラス」の商品となります。

ミディアムクラスに該当する市販のステロイド外用薬が「リビメックスコーワ」です。

また、乳幼児の子供さんは皮膚が薄くステロイド薬の吸収性が高くなります

そのため、「リビメックスコーワ」よりも優しいステロイド外用薬「ロコイダン」の使用も検討ください。

アセムヒEX

汗にかぶれて湿疹・かゆみ・赤みなどの症状が出る”汗かぶれ”に有効と謳っている市販薬が「アセムヒEX」です。

「アセムヒEX」の有効成分にもステロイド薬が配合されています。

配合されているステロイド成分は、「リビメックスコーワ」と同じです。

この点からも、「リビメックスコーワ」があせも(汗かぶれ)に有効だということが連想できるかと思います。

ノンステロイド外用薬

“かゆみ止め”成分+ステロイド成分でない抗炎症薬などで構成された市販薬を紹介します。

多くの商品は、かゆみ止め成分として”ジフェンヒドラミン”を配合しています。

また、あせものとき、”酸化亜鉛”という成分を配合した薬を使用します。

酸化亜鉛には、抗炎症作用や皮膚保護作用などがあるとされます。

この効果を期待して、あせも治療薬にしばしば”酸化亜鉛”が配合されています。

このような成分を配合した市販薬は、大人でも子供でも使えます。

そのため、「ノンステロイド外用薬」は使いやすいという点では優れています。

タクトL・タクトホワイトL

「タクトL・タクトホワイトL」に配合されている有効成分はほぼ同じで、次の通りです。

※「タクトL」有効成分

・ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)

・グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症薬)

・リドカイン(局所麻酔薬)

・イソプロピルメチルフェノール(殺菌剤)

・酸化亜鉛

・トコフェロール酢酸エステル

先に紹介したように、”ジフェンヒドラミン+酸化亜鉛”、そして抗炎症薬が配合されています。

「タクトL」のパッケージにも”あせも”という文字が表示されています。

ポリベビー

続いて、「ポリベビー」という市販薬を紹介します。

商品名を見れば子供用(乳幼児)の薬というイメージを持つかもしれません。

しかし、子供(乳幼児)から使えるという意味合いで、大人が使用しても効果は期待できます。

「ポリベビー」に配合されている有効成分は次の通りです。

※「ポリベビー」有効成分

・ジフェンヒドラミン:かゆみ止め

・酸化亜鉛:収れん作用、抗炎症作用

・トリクロロカルバニリド:殺菌剤

・ビタミンA・D

「ポリベビー」も”ジフェンヒドラミン+酸化亜鉛”が配合された商品です。

「ポリベビー」のパッケージにも”あせも”の文字が表示されています。

また、酸化亜鉛を含む薬は”おむつかぶれ”にも使用します。

そのため、”おむつかぶれ”という表示もあります。

まとめ

ここまで、あせも(汗疹)の分類や予防策、治療薬の選び方や違いなどについて紹介してきました。

赤い丘疹(紅色汗疹)ができた”あせも”に対して、薬を使用することになります。

あせもは、汗が漏れ出して、皮膚が炎症を起こした状態です。

そのため、その炎症を鎮める作用がある薬を使用することとなります。

その薬として、「ステロイド外用薬」もしくは「ノンステロイド外用薬」を使用することとなります。

大人用・子供用の「ステロイド外用薬」として、それぞれ次の商品を紹介しました。

大人用:ベトネベート

子供用:リビメックスコーワ、ロコイダン

一方、ステロイド成分を配合していない「ノンステロイド外用薬」もあります。

「ノンステロイド外用薬」の場合、かゆみ止めにステロイド成分以外の抗炎症薬が配合されている商品が販売されています。

「ノンステロイド外用薬」は「ステロイド外用薬」ほどの素早い効果はありません。

一方で、大人でも子供でも使用できるという点で、使いやすい市販薬でもあります。

紹介した市販薬の基本情報

最後になりますが、当記事にて紹介した市販薬の有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。

ベトネベートN軟膏AS

<有効成分>

・ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)

・フラジオマイシン(抗生物質)

<効能・効果>

・化膿を伴う次の症状:しっしん、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん

・とびひ、めんちょう、毛のう炎

<用法・用量>

1日1~数回、患部に塗布

ベトネベートクリームS

<有効成分>

ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)

<効能・効果>

しっしん、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん

<用法・用量>

1日1~数回、患部に塗布

「ベトネベート」シリーズの違いや選び方、その他ステロイド外用薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

「ベトネベート」というステロイド外用薬の違いや選び方を紹介します。処方せん用医薬品「リンデロン」と同じ有効成分を配合した市販薬です。ステロイド外用薬は日常生活の様々な皮膚トラブルに使用できます。

リビメックスコーワ

<有効成分>

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(ステロイド)

<効能・効果>

しっしん、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん

<用法・用量>

1日数回、患部に塗布

「リビメックスコーワ」シリーズの違いや選び方、その他ステロイド外用薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

処方薬「リドメックスコーワ」と同じ市販のステロイド薬「リビメックスコーワ」を紹介します。

ロコイダン

<有効成分>

ヒドロコルチゾン酪酸エステル

<効能・効果>

湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん、あせも

<用法・用量>

1日数回、患部に塗布

「ロコイダン」の違いや選び方、その他ステロイド外用薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

市販のステロイド外用薬「ロコイダン」の特徴や使い方などを紹介します。処方薬「ロコイド」と同じ有効成分"ヒドロコルチゾン酪酸エステル"を配合した市販薬です。

アセムヒEX

<有効成分>

・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル:ステロイド

・ジフェンヒドラミン:抗ヒスタミン薬

・クロタミトン:かゆみ止め

・l-メントール:清涼剤

・タンニン酸:収斂(しゅうれん)薬

<効能・効果>

かゆみ、かぶれ、しっしん、皮ふ炎、あせも、じんましん、虫さされ

<用法・用量>

1日数回、患部に塗布

「アセムヒEX」の特徴や選び方、その他あせも治療薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

"汗にかぶれてかゆい・赤くなる"といった"汗かぶれ"に特に効く「ムヒ」が「アセムヒEX」です。汗をかくたびにかゆみを感じる方は使用を検討ください。

タクトL

<有効成分>

・ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)

・グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症薬)

・リドカイン(局所麻酔薬)

・イソプロピルメチルフェノール(殺菌剤)

・酸化亜鉛

・トコフェロール酢酸エステル

<効能・効果>

湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん

<用法・用量>

1日数回、患部に塗布

タクトホワイトL

<有効成分>

・ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)

・グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症薬)

・リドカイン(局所麻酔薬)

・イソプロピルメチルフェノール(殺菌剤)

・酸化亜鉛

・dl-メチルエフェドリン

<効能・効果>

湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん

<用法・用量>

1日数回、患部に塗布

「タクトL・タクトホワイトL」シリーズの違いや選び方、その他ステロイド外用薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

かゆみ止め・あせも治療薬として使用できる市販薬「タクト」シリーズの違いや選び方などについて紹介します。

ポリベビー

<有効成分>

・ジフェンヒドラミン

・酸化亜鉛

・トリクロロカルバニリド

・ビタミンA・D

<効能・効果>

おむつかぶれ、あせも、湿疹、皮膚炎、ただれ、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんま疹

<用法・用量>

1日1~2回、患部に塗布

「ポリベビー」の特徴や選び方、その他あせも治療薬との違い・使い分けについては、こちらの記事にまとめています。

乳幼児のあせも・おむつかぶれなどに効く市販薬「ポリベビー」の特徴や選び方について紹介します。
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