有効成分にステロイド薬を配合していないノンステロイド外用薬「エンクロンUFクリームEX」を紹介します。
かゆみ・炎症(赤み)を鎮める作用がある、非ステロイド性の抗炎症薬を配合した商品です。
Contents
ステロイド・ノンステロイド薬の違い
「エンクロンUFクリームEX」は”ウフェナマート”というノンステロイド薬を配合した商品です。
ステロイド薬もノンステロイド薬も、かゆみ・炎症を鎮める作用がある点では同じです。
しかし、その作用はステロイド薬のほうが強いとされています。
<抗炎症作用>
ステロイド薬>ノンステロイド薬(NSAIDs)
ステロイド薬のほうがかゆみ・炎症を鎮める作用が強い一方で、ステロイド薬は使用する人の年齢や塗布部位に応じて、商品を選択する必要があります。
「ステロイド薬の選び方」については、こちらの記事にまとめています。
ステロイド薬は、顔や陰部などで特に吸収性が高まります。
また、赤ちゃんや乳幼児期の子供であっても、吸収性が高まります。
このようにステロイド外用薬は年齢・塗布部位を考慮する必要があります。
一方で、塗布部位などを考慮する必要がない「エンクロンUFクリームEX」のようなノンステロイド薬は使い勝手は良いということができます。
このように、ノンステロイド薬は年齢・塗布部位を比較的問わず使用できる、使い勝手の良さはメリットです。
一方で、効果についてはステロイド薬に劣ります。
基本的には、赤ちゃんや乳幼児といった子供、顔や陰部周辺の皮膚トラブルに使用する外用薬と捉えても良いでしょう。
「エンクロンUFクリームEX」有効成分
「エンクロンUFクリームEX」には、以下5種類の有効成分が配合されています。
※有効成分
・ウフェナマート:抗炎症薬(非ステロイド薬)
・ジフェンヒドラミン:かゆみ止め
・グリチルリチン酸:抗炎症薬
・トコフェロール酢酸エステル:血行促進薬
・ベンゼトニウム:殺菌剤
かゆみ・炎症止め以外に、血行促進薬や殺菌剤が配合されています。
患部の治りを促進したり、掻きむしって、細菌感染を起こさないために配合されています。
これらの成分でもって、かゆみ・炎症を鎮めてくれます。
どのような皮膚トラブルに使うか?
それでは、どのような皮膚トラブルに「エンクロンUFクリームEX」の使用が最適でしょうか。
赤ちゃんや乳幼児といった子供、顔や陰部周辺の皮膚トラブルに使用する外用薬と捉えても良い
と上述しました。
このように考えると、使用例として次のような場合が考えられます。
●乳幼児のおむつかぶれ、あせも
●女性のナプキンかぶれ
●虫さされ など
あくまで、ほんの一例です。
他にも、かゆみ・炎症を伴う皮膚トラブルに使用することができます。
「フエナゾール」と同じ市販薬
「エンクロンUFクリームEX」には、”ウフェナマート”という非ステロイド性抗炎症薬が配合されています。
“ウフェナマート”は、処方せん用医薬品としても使用されています。
代表的な処方せん用医薬品の商品に「フエナゾール」があります。
使用したことがある方もいらっしゃるかもしれません。
「フエナゾール」については、”ウフェナマート”単一商品です。
ウフェナマート配合商品という点において、「エンクロンUFクリームEX」は「フエナゾール」と同じ市販薬と言うこともできます。
ステロイド薬もあり
ステロイド薬”プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル”を配合した「エンクロン」も販売されています。
配合されているステロイド薬は、処方せん用医薬品「リドメックス」に使用されている成分と同じです。
まとめ
ここまで、ノンステロイド薬である「エンクロンUFクリームEX」を中心に紹介しました。
ノンステロイド薬のメリットは、年齢や塗布部位を比較的選ばず使用できる、使い勝手の良さです。
顔やデリケートゾーンのかゆみ・かぶれ・赤みといった皮膚トラブルに最適な商品が「エンクロンUFクリームEX」です。
「エンクロンUFクリームEX」基本情報
最後になりますが、「エンクロンUFクリームEX」の有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
<有効成分>
・ウフェナマート
・ジフェンヒドラミン
・グリチルリチン酸
・トコフェロール酢酸エステル
・ベンゼトニウム
<効能・効果>
皮膚炎、湿疹、おむつかぶれ、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ
<用法・用量>
1日数回、患部に塗布