登山やハイキング、キャンプといったアウトドア活動、草刈り・庭木の剪定などを行うと、肌に触れた草木が原因で”草かぶれ(植物かぶれ)”を起こしてしまうことがあります。
そのような”草かぶれ(植物かぶれ)”を素早く効く市販薬を紹介します。
草かぶれ予防策
まず何より、予防するに越したことはありません。
予防策としては、単純ですが、次のような対策が考えられます。
草かぶれ(植物かぶれ)は、”かぶれ”です。
つまり、基本的に草木が肌に触れないように対策を取ることが重要になります。
・手袋(軍手)、長袖・長ズボン着用
・肌に触れたら、速やかに洗う
草木(植物)との接触を物理的に遮断することが何よりの予防策となるでしょう。
素早く治すならステロイド外用薬
草かぶれ(植物かぶれ)による、かゆみみ・赤みを素早く取り除きたい(治したい)場合には、ステロイド外用薬が有効です。
ステロイド外用薬には、炎症を鎮める作用(抗炎症作用)があります。
ステロイド外用薬は薬効(強さの度合い)に応じて、次の5段階に分類されます。
・strongest(最も強力)
・very strong(かなり強力)
・strong(強力)
・medium(中等度)
・weak(弱い)
市販薬としては、”strong(強力)クラス”から”weak(弱い)クラス”のステロイド外用薬が販売されています。
ステロイド外用薬は、年齢や塗布部位に応じて、異なる商品(成分)を選ぶ必要があります。
つまり、誰でもどこでも同じステロイド薬を塗って良いわけではありません。
ステロイド外用薬の分類や使い分けについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
strongクラスのステロイド薬
草かぶれを素早く治したい場合、市販薬の中で作用が最も強いstrongクラスのステロイド外用薬を選ぶといいでしょう。
strongクラスに分類される市販のステロイド外用薬として「ベトネベートクリームS」があります。
strongクラスに分類される、もう1つのステロイド外用薬として「フルコートf」が販売されています。こちらを塗ってもOKです。
ちなみに、「ベトネベート」は処方薬「リンデロンV(VG)」、「フルコートf」は処方薬「フルコート」と同じ有効成分を配合した市販のステロイド外用薬です。
子供ならミディアムクラス
子供(小学生以下)の場合、”mediumクラス”または”weakクラス”のステロイド外用薬の使用が目安となります。
素早く草かぶれを治したい場合、比較的効果が高いmediumクラスのステロイド外用薬を選ぶといいでしょう。
大人が使用しても問題ありません。
大人であっても、症状を十分に改善してくれることも期待できます。
mediumクラスに分類される市販のステロイド外用薬が「リビメックスコーワ」です。
「リビメックスコーワ」同様、”プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル”を配合した商品に「コートf AT」・「セロトピー」があります。
この2商品は“プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル”+αの成分で構成されているステロイド外用薬です。
こちらの商品を使用しても構いません。
ステロイド薬使用方法あれこれ
ステロイド外用薬は、上手に使用すれば、様々な肌トラブルに使用できます。
ステロイド薬には、かゆみ・炎症(赤み)を鎮める作用があることは、先に紹介しました。
馴染みやすい使用方法は、虫さされなどに伴う”かゆみ”です。
市販の虫さされ薬として有名な「ムヒ」や「ウナコーワ」にも、ステロイド薬が配合されている商品が販売されています。
“かぶれ”という点では、湿布かぶれにも使用できます。
他にも、あせもや日焼けなどの肌トラブルにも使用できます。
まとめ
ここまで、「草かぶれを素早く効く市販薬」について紹介してきました。
“草かぶれ(植物かぶれ)を素早く治す”ためには、ステロイド外用薬の使用が有効です。
当記事では、草かぶれに対しるステロイド外用薬の有効性を中心に紹介してきました。
しかし、ステロイド外用薬の使用範囲は幅広く、”草かぶれ”のみならず様々な皮膚疾患(肌トラブル)に使用できます。
具体的には、紹介した通りです。
ステロイド外用薬は、上手に使えば非常に使い勝手に優れた薬です。
一家に一種類だけでも揃えておけば、何らかのときに役立つかもしれません。