保湿薬にかゆみ止めを配合がされており、かゆみを伴う乾燥肌への使用が最適な商品が「フェルゼア ヘパキュアクリーム」です。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」に配合されている保湿成分”ヘパリン類似物質”は、処方せん用医薬品である「ヒルドイド」と同じ有効成分です。
( ※”ヘパリン類似物質配合保湿剤”と表現するところを、便宜的に”ヒルドイド系保湿剤”と表現しています)
販売元は化粧品の大手メーカー”資生堂”です。
Contents
刺激性がない保湿剤
保湿剤に使われる成分は、主に次の2種類です。
●ヘパリン類似物質
●尿素
“ヘパリン類似物質”は、今回紹介している「フェルゼア ヘパキュアクリーム」に配合されている保湿成分です。
“ヘパリン類似物質”と”尿素”の大きな違いは刺激性の有無です。
“ヘパリン類似物質”に刺激性はありませんが、”尿素”にはあります。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」の売り文句でもある”かきこわした(かきむしった)患部”に、尿素配合保湿剤を塗ると、チリチリした刺激感を感じることがあります。
したがって、“かきこわした乾燥肌”には、ヒルドイド系保湿剤の使用が理想的と言えます。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には、かゆみ止めも配合されています。
そのため、かゆみも直接的に鎮めてもくれます。
このように、”ヘパリン類似物質”には刺激性がないので、大人でも子供でも、高齢者であっても、患部の状態も気にせず使うことができます。
続いて、”刺激性がない”具体的なメリットになります。
誰でも使える
ヘパリン類似物質には、刺激性がありません。
重ねてになりますが、子供さんからお年寄りまで誰でも使用することができます。
特に子供さんの場合、尿素のチリチリとした刺激感を嫌がる可能性もあります。
子供さんには、ヒルドイド系保湿剤のほうが適当かもしれません。
かき傷があってもチリチリしない
尿素配合保湿剤をちょっとしたかき傷に塗ると、やはり、チリチリとした刺激感を感じることがあります。
しばらくすれば、その刺激感もなくなるのですが、ヒルドイド系保湿剤であれば、その刺激感が”最初から全くない”というのはメリットとなるでしょう。
顔にも塗れます
ヒルドイド系保湿剤は、顔に塗ってもOKです。
尿素配合保湿剤が顔に適さない理由は、さんざんお伝えしているように刺激性です。
特に目の回りなどは控えたほうがいいでしょう。
ただし、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には、かゆみ止めが入っています。
本来の使用目的は、効能・効果の欄に記載があるように、
への使用となるでしょう。
ヘパリン類似物質のみ配合された保湿剤として「HPクリーム・ローション」という商品があります。
“単に保湿剤として使用したい・かゆみはない”という場合は、こちらの使用が理にかなっているでしょう。
●HPクリーム・ローション
また、ヘパリン類似物質を配合していて、保湿化粧品の代わりとして使用できる「ヘパソフト 薬用 顔ローション」という商品も販売されています。
●ヘパソフト 薬用 顔ローション
尿素配合保湿剤はいい薬
ここまで、尿素配合保湿剤の刺激性を問題点として挙げてきました。
しかし、尿素は優れた保湿剤です。
この刺激性の問題点をクリアできれば、尿素配合保湿剤は十分に使用価値がある薬です。
しかも、一般的にヒルドイド系保湿剤よりも安いです。
安い・よく効く優れた保湿剤が”尿素配合保湿剤”です。
当ブログでは、「ウレパール」・「パスタロン」・「ケラチナミン」といった尿素配合保湿剤についても紹介しています。
●ウレパールプラス
●パスタロン
●ケラチナミン
尿素配合保湿剤の名誉回復のために、一言付け加えておきます。
お風呂上がり・寝る前に塗る
用法・用量として、1日1~数回塗布とあります。
お風呂上がりに保湿剤を塗ると、最も効果的と言われています。
また、寝る前は、最も手仕事などしなくなる時間帯かと思います。
お風呂上がり・寝る前に必ず1回は塗って、残りの時間帯にタイミングを見計らって塗られてみてください。
しもやけ・日焼けにも有効
効能・効果には、(かゆみを伴う)乾燥性皮膚炎のみ記載があります。
“ヘパリン類似物質”そのものにも、血行促進作用があります。
さらに、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には、”トコフェロール酢酸エステル”という血行促進薬も配合されています。
乾燥肌に伴うかゆみに有効なことはもちろんのこと、しもやけなど血行不良が原因の疾患にも有効だろうと考えます。
さらに、”ヘパリン類似物質”には炎症を鎮める作用(抗炎症作用)もあります。
日焼け(=紫外線による肌の炎症)を負ってしまうと、肌がダメージを受けて、乾燥肌などの肌トラブルを起こすことがあります。
日焼けによる肌トラブルに抗炎症作用もある”ヒルドイド系保湿剤”の使用は理にかなっているということができます。
そして、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には”かゆみ止め”も配合されています。
日焼けが原因で肌にかゆみを感じることもあります。
このようなとき、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」の使用はなお良いと言えます。
フェルゼア ヘパキュアクリームまとめ
ここまで、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」の特徴や選び方について紹介しました。
ヒルドイド系保湿剤である「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には、刺激性がありません。
刺激性がないので、子供さんからお年寄りまで誰でも使用できます。
同時に、かきこわした(かきむしった)患部にも使用できます。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」には、かゆみ止めも配合されています。かきこわした乾燥肌には、最適な市販薬ということができます。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」基本情報
最後になりましたが、「フェルゼア ヘパキュアクリーム」の有効成分や効能・効果などを紹介します。
かきこわし乾燥肌治療薬として、メーカー側は販売しています。
<有効成分>
・ヘパリン類似物質(保湿薬)
・ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)
・アラントイン(組織修復薬)
・トコフェロール酢酸エステル(血流改善薬)
<効能・効果>
かゆみを伴う乾燥性皮膚炎
<用法・用量>
1日1~数回、患部に塗布