保湿剤として幅広く使用されている処方せん用医薬品(処方薬)に「ヒルドイド」という商品があります。
こちらは処方薬「ヒルドイドソフト軟膏」です。
処方薬「ヒルドイド」には、「ヒルドイドソフト軟膏」の他に、剤形が異なる3つの商品が使用されています。
・ヒルドイドソフト軟膏
・ヒルドイドクリーム
・ヒルドイドローション
・ヒルドイドフォーム
こちらが「ヒルドイドクリーム」
こちらが「ヒルドイドローション」、乳液タイプの商品です。
こちらが「ヒルドイドフォーム」、泡タイプの商品です。
4商品のどれかを使用したことがある方もいらっしゃるでしょうし、商品名だけは知っているという方もいらっしゃるでしょう。
「ヒルドイド」と同じ市販薬
処方薬「ヒルドイド」の有効成分は4商品ともに”ヘパリン類似物質(以下ヘパリン)”という成分です。
“ヘパリン”を配合している保湿剤は、市販薬としても数多く販売されています。
“ヘパリン”を配合した市販の保湿剤には、”ヘパリン単独の保湿剤”と”ヘパリンにかゆみ止め成分を加えた保湿剤”とが販売されています。
それぞれ2商品ずつ市販されている商品を紹介します。
<ヘパリン単独>
●HPクリーム・ローション
●ピアソンHPクリーム・ローション
<ヘパリン+かゆみ止め>
●フェルゼア ヘパキュアクリーム
●ヘパソフトプラス
ヘパリン単独の保湿剤
処方薬「ヒルドイド」と同じく、”ヘパリン”のみが配合された商品が「HPクリーム・ローション」と「ピアソンHPクリーム・ローション」です。
それぞれクリーム・ローション剤2つの剤形で販売されています。
●クリーム剤
●ローション剤
「ヒルドイド」においても、ローション剤が使用されています。
「ヒルドイドローション」は乳液状ですが、「HPローション・ピアソンHPローション」は液状という違いはあります。
「HPクリーム・ローション」を選ぶポイントや有効活用法は、こちらの記事にまとめています。
ヘパリン単独の保湿剤としては、「ピアソンHPクリーム・ローション」も同様です。
「ピアソンHPクリーム・ローション」についても、上記記事は参考になろうかと思います。
“ヘパリン+かゆみ止め”の保湿剤
次に紹介する商品は、ヘパリンにかゆみ止めが配合されたものです。
かゆみ止めが配合されていますから、当然、かゆみを伴う乾燥肌への使用が最適です。
「フェルゼア ヘパキュアクリーム」の詳細や有効活用法については、こちらの記事にまとめています。
“ヘパリン+かゆみ止め”の保湿剤としては、「ヘパソフトプラス」も同様です。
「ヘパソフトプラス」についても、上記記事は参考になろうかと思います。
また、「ヘパソフト」には、顔の乾燥トラブル対策用に「ヘパソフト 薬用 顔ローション」という商品も販売されています。
「ヘパソフト 薬用 顔ローション」には、かゆみ止めの成分は配合されていません。
そのため、「ヘパソフト 薬用 顔ローション」は保湿化粧水代わりに使うこともできます。詳しくはこちらの記事にまとめました。
まとめ
ここまで、「ヒルドイド」と同じ市販薬ということで、以下4種類の商品について紹介してきました。
<ヘパリン単独>
●HPクリーム・ローション
●ピアソンHPクリーム・ローション
<ヘパリン+かゆみ止め>
●フェルゼア ヘパキュアクリーム
●ヘパソフトプラス
どの商品も主に乾燥肌に使用します。
特に、かゆみ止めが配合されている商品は”かゆみを伴う乾燥肌”に最適なものとなります。
“ヘパリン類似物質”は優れた保湿作用を有しています。乾燥肌にお悩みの方は、使用を検討ください。
<ヘパリン単独保湿剤>
●HPクリーム・ローション
●ピアソンHPクリーム・ローション
<ヘパリン+かゆみ止め保湿剤>
●フェルゼア ヘパキュアクリーム
●ヘパソフト