市販のステロイド外用薬である「ロコイダン」について紹介します。
市販薬「ロコイダン」は、処方せん用医薬品である「ロコイド」と同じ有効成分を配合した市販薬です。
かゆみ・炎症を鎮める
ステロイド外用薬には“かゆみ・炎症(赤み)”を鎮める作用があります。
そのため、虫さされ、かゆみを伴う湿疹・かぶれ(=接触皮膚炎)などに使用します。
「ロコイダン」には、軟膏とクリーム2剤形が販売されています。
虫さされ以外にも、あせもなどの肌トラブルにも使用できます。
特に、子供のあせもに対して最適なステロイド外用薬かと考えます。
ステロイド外用薬は、誰でもどこでも塗って良いというわけではありません。
ステロイド外用薬は年齢や塗布部位に応じて、強さが異なる商品を使い分ける必要があります。
皮膚からの吸収性が異なっているからです。
ステロイド外用薬の全般的な選び方・使い方、強さ(効力)などについては、こちらの記事にまとめています。
子供から大人まで使える
と上述しました。
「ロコイダン」はmediumクラス(5段階中下から2番目)の強さに分類されるステロイド薬です。
mediumクラスの中においても、比較的優しいランクのステロイド薬となります。
そのため、子供から大人まで全身に使用できるステロイド薬です。
「ロコイダン」は、年齢や塗布部位を気にせず使用できる(使い分ける必要がない)点で、使い勝手に優れているステロイド薬と言うことができます。
顔もOK
子供から大人まで全身に使用できると上述しました。
つまり、顔に塗っても問題ありません。
「ロコイダン」よりも強いステロイド薬を、顔のようなステロイド吸収性が高まる部位には、一般的に使用しません。
処方薬「ロコイド」と同じ市販薬
「ロコイダン」に配合されているステロイド薬”ヒドロコルチゾン酪酸エステル”は、処方せん用医薬品(処方薬)としても使用されています。
“ヒドロコルチゾン酪酸エステル”を配合している代表的な処方薬が「ロコイド」です。
つまり、「ロコイダン」は処方せん用医薬品「ロコイド」と同じような市販薬となります。
まとめ
ここまで、「ロコイダン」の特徴や選ぶポイントなどについて紹介してきました。
「ロコイダン」は、処方せん用医薬品「ロコイド」と同じ有効成分を配合した市販薬です。
「ロコイダン」の有効成分である”ヒドロコルチゾン酪酸エステル”は、mediumクラスのステロイド薬です。
mediumクラスの中において、比較的弱いランクのステロイド薬となるので、子供から大人まで全身に使用することができます。
かゆみ・炎症(赤み)が気になるときには、「ロコイダン」の使用を検討ください。
「ロコイダン」基本情報
最後になりましたが、「ロコイダン」の有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
<有効成分>
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
<効能・効果>
湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん、あせも
<用法・用量>
1日数回、患部に塗布