当ブログでは、以下7つのブランド合計15種類の便秘薬について紹介しました。
<①刺激性便秘薬>
●ピコラックス
●コーラックシリーズ
●スルーラックシリーズ
●タケダ漢方便秘薬
<②非刺激性便秘薬>
●3Aマグネシア
●酸化マグネシウムE便秘薬
●ミルマグ
便秘薬は”①刺激性便秘薬”と”②非刺激性便秘薬”の2つに大きく分けられます。
刺激性・非刺激性便秘薬の中から、それぞれ1商品ずつオススメの商品を選定しました。
<①刺激性便秘薬>
●ピコラックス
<②非刺激性便秘薬>
●3Aマグネシア
●酸化マグネシウムE便秘薬
(どちらも有効成分に酸化マグネシウムを配合した商品)
Contents
“刺激性”・”非刺激性”便秘薬の違い
“刺激性便秘薬”と”非刺激性便秘薬”の違いについて簡単に紹介します。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
“刺激性”・”非刺激性”便秘薬の違いは、大腸を刺激する成分が配合されているかどうかです。
それぞれの便秘薬に配合されている、”有効成分”と”特徴と注意点”について紹介します。
”刺激性”・”非刺激性”便秘薬に配合されている成分
刺激性・非刺激性便秘薬の主な成分は、以下の通りです。
<①刺激性便秘薬>
・ピコスルファートナトリウム(ピコラックス)
・ビサコジル
・センノシド
<②非刺激性便秘薬>
・酸化マグネシウム(3Aマグネシア)
・水酸化マグネシウム
「ピコラックス」の有効成分は”ピコスルファートNa”です。
「3Aマグネシア」・「酸化マグネシウムE便秘薬」の有効成分は”酸化マグネシウム”です。
”刺激性”・”非刺激性”便秘薬の特徴と注意点
各便秘薬の簡単な特徴と注意点は次のような点です。
<①刺激性便秘薬>
●特徴
・効果が速やか
●注意点
・くせ(慣れ・耐性)になる
<②非刺激性便秘薬>
●特徴
・便を柔らかくし、自然な排便を促す
●注意点
・腎臓が悪い方の服用は注意
「ピコラックス」をオススメする理由
刺激性便秘薬では、「ピコラックス」をオススメします。
刺激性便秘薬を服用するにあたっては、くせになる(慣れ・耐性)という問題点がありました。
「ピコラックス」に配合されている有効成分”ピコスルファートNa”は、比較的くせになりにくいとされています。
このような点において、刺激性便秘薬を選ぶ際には、「ピコラックス」を基準に選択すると、さほど迷わずに済むと考えています。
ピコスルファートNaを配合した便秘薬は、処方せん用医薬品としても使用されています。
代表的な商品が「ラキソベロン」です。
「3Aマグネシア」をオススメする理由
非刺激性便秘薬では、「3Aマグネシア」または「酸化マグネシウムE便秘薬」をオススメします。
どちらも有効成分・配合量は全く同じで、1錠中に酸化マグネシウムが333mg配合されています。
非刺激性便秘薬に配合される成分は”酸化マグネシウム”もしくは”水酸化マグネシウム”のどちらかです。
どちらの成分も、水を引っ張てきて、便を柔らかくし、便のかさを増す作用を有しています。
どちらがその作用が強いかという点が、選ぶポイントになろうかと思います。
その作用は”酸化マグネシウム”のほうが強いとされています。
また、妊婦さん・授乳中の方でも服用することができます。
このような点において、非刺激性便秘薬を選ぶ際には、酸化マグネシウム配合の「3Aマグネシア」・「酸化マグネシウムE便秘薬」を基準に選択すると、さほど迷わずに済むと考えています。
“酸化マグネシウム”も”ピコスルファートNa”同様、処方せん用医薬品としても使用されています。
代表的な商品が「マグミット」です。
「ピコラックス」or「3Aマグネシア」どちらを選ぶか?
「ピコラックス」or「3Aマグネシア」どちらを選ぶと良いか?
年齢を重ねると便を押し出す力も弱まります。
したがって、なかなか出し切らないといった場合には、「ピコラックス」が最適です。
また、便が硬いために、いきんでもなかなか出し切らないといった場合には、「3Aマグネシア」・「酸化マグネシウムE便秘薬」が適当だろうと考えます。
便秘薬を選ぶにあたっては、こちらの記事でより詳細に紹介しています。