「パブロンせき止め」の違いと選び方について、各商品を比較しながら、紹介したいと思います。
「パブロンせき止め」には、以下2種類の商品が販売されています。
●パブロンSせき止め
●パブロンせき止め液
「パブロンSせき止め」はカプセル剤、「パブロンせき止め液」はその名の通り液剤になります。
分かりやすい違いに、服用対象年齢が挙げられます。
「パブロンせき止め液」は、生後3カ月の乳児期から服用可能なせき止めになります。
(※”ジヒドロコデイン”配合の市販薬の12歳未満の子供への投与は認められなくなりました)
Contents
「パブロンせき止め」の違いと選ぶポイント
パブロンせき止めの違いと選ぶポイントについて紹介します。
パブロンせき止めの違い
「パブロンSせき止め」と「パブロンせき止め液」の大きな違いは、服用対象年齢です。
服用できる年齢(下限)は次の通りです。
●パブロンSせき止め:8歳から服用可能
●パブロンせき止め液:生後3カ月から服用可能
また、「パブロンSせき止め」はカプセル剤、「パブロンせき止め液」は液剤です。
パブロンせき止めを選ぶポイント
配合されている有効成分は、両商品でいくらか異なっていますが、基本的な薬の効果は同じようなものです。
「せきを止める」ためにせき止め、「たんが絡んでせき込まない」ようにするために鎮咳去痰薬(or去痰薬)が配合されています。
それを前提に、上述した違いを踏まえて、選ぶポイントを考えてみます。
選ぶポイントは年齢
選ぶポイントの基本は
です。
もしくは、
です。
小さなお子さんがいるご家庭では、液剤である「パブロンせき止め液」に大きなメリットがあるでしょう。液剤は小さなお子さんにも比較的服用させやすいですし、服用量の調節も簡単です。
また、「パブロンせき止め液」には抗ヒスタミン薬が配合されています。
抗ヒスタミン薬の副作用に眠気があります。
お子さんがせきが止まらないために、ぐずってしまい、なかなか寝付かない場合には、寝る前に服用することで、眠気の副作用が役立つ可能性もあります。
カプセル剤を服用できる場合には、「パブロンSせき止め」にメリット大です。「パブロンSせき止め」はPTP包装です。そのため、長期間の保存も可能です。
服用上の注意点
両商品ともに、成分は異なりますが、抗ヒスタミン薬が配合されています。
抗ヒスタミン薬の一般的な注意点は”眠気”です。
その他、口渇・便秘なども考えられます。
副作用は必ず起こすものではありませんが、念のため、頭の片隅に入れておく必要はあります。
「パブロンせき止め」まとめ
ここまで、「パブロンせき止め」の特徴や選ぶポイントなどについて紹介してきました。
配合されている有効成分の役割はどちらの商品も同じようなものです。
「せきを止める(せき止め薬)」・「痰が絡んでせき込まないようにする(鎮咳去痰薬)」ための有効成分が配合されています。
選ぶポイントは年齢です。
服用する方が、小さなお子さんであれば、「パブロンせき止め液」が適当です。
また、カプセルを飲むことができれば、「パブロンSせき止め」のほうが使い勝手は良いかと考えます。
それぞれの特徴を把握して、ベストな選択をされてください。
「パブロンせき止め」シリーズ基本情報
最後になりましたが、「パブロンせき止め」シリーズ計2種類の有効成分や効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
スタンダードなせき止め「パブロンSせき止め」
「パブロンSせき止め」は、スタンダードなせき止めと言うことができます。
せき止めの有効成分はもちろんのこと、痰が絡まないように去痰薬も配合されています。
<有効成分(2カプセル中)>
・ブロムヘキシン:4mg(去痰薬)
・ジヒドロコデイン:10mg(せき止め)
・ノスカピン:20mg(せき止め)
・dl-メチルエフェドリン:25mg(気管支拡張薬)
・カルビノキサミン:4mg(抗ヒスタミン薬)
・無水カフェイン:50mg
<効能・効果>
せき、たん
<用法・用量>
1日3回、なるべく食後に以下の用量で服用する。
・15歳以上:1回2カプセル
・12歳以上14歳以下:1回1カプセル
・12歳未満:服用NG
<服用上の注意>
眠気
パブロンせき止め液
「パブロンせき止め液」は、生後3カ月の乳児期のお子さんから服用できます。
(※ジヒドロコデイン配合の市販薬は12歳未満の子供の服用が認められなくなりました)
液剤は服用量の調節が利きやすいというメリットがあります。
<有効成分(10mL中)>
・グアイファネシン:33.33mg(鎮咳去痰薬)
・ジヒドロコデイン:5mg(せき止め)
・dl-メチルエフェドリン:8.33mg(気管支拡張薬)
・クロルフェニラミン:1.33mg(抗ヒスタミン薬)
・キキョウ・オウヒエキス
<効能・効果>
せき、たん
<用法・用量>
1日3回、食事に関係なく以下の用量で服用する。
・15歳以上:1回10mL
・12歳~14歳:1回6mL
・12歳未満:服用NG
※服用間隔を4時間以上あければ、1日6回まで服用可能
<服用上の注意点>
眠気