子供は急に熱を出すことがあります。
そんな子供の急な発熱に役立つ坐薬の解熱鎮痛薬(熱さまし・痛み止め)「こどもパブロン坐薬」を紹介します。
Contents
こどもパブロン坐薬
お子さんの急な発熱に役立つ解熱薬が「こどもパブロン坐薬」です。
小さなお子さんがいるご家庭であれば、万が一のときに役立つ機会もあるでしょう。
<有効成分>
アセトアミノフェン:100mg(解熱鎮痛薬)
<効能・効果>
小児の解熱(熱さまし)
<用法・用量>
発熱時に以下の用量を肛門から挿入する
・6歳以上12歳以下:1~2個
・3歳以上5歳以下:1個
・1歳以上2歳以下:1/2~1個
なぜ熱が上がるのか?
かぜを引いたり、インフルエンザにかかったりすると、熱が上がります。
そもそも、
なぜ熱が上がるのでしょうか?
一言で言えば”からだの防衛反応“です。
細菌やウィルスといった異物がからだに入り込んでくると、異物からからだを守ろうします。
異物を排除するために発熱して、ウィルスの増殖を抑えたり、からだの免疫機能の働きを高めたりします。
熱はすぐに下げる必要はない
発熱することは、異物を排除するための正常な免疫機能です。
したがって、熱が上がったからといって、ただちに熱を下げる必要はありません。
それでは、
ということになりますが、熱が高くなりすぎると、本人の体力が奪われてしまいます。
38℃を超えたら解熱薬を使用
一般的に、解熱薬(熱さまし)は、熱が38℃を超えたときに使用すると良いと言われています。
ただし、本人に食欲など元気がある場合は使う必要はありません。
逆に、38℃を下回る場合でも、熱によってつらそうにしているときは、解熱薬を使用しても構いません。
あくまで38℃というのは目安です。
絶対的なものではないので、お子さんの様子を見極めることが何よりも大事です。
処方せん用医薬品「アンヒバ」と同じ
子供が発熱して、医療機関を受診したときに処方を受けることがある解熱薬が「アンヒバ」です。
もらったことがあるという方も、いらっしゃるかもしれません。
その「アンヒバ」に配合されている有効成分は”アセトアミノフェン”です。
つまり、「こどもパブロン坐薬」は「アンヒバ」と同じ市販薬と言うこともできます。
ちなみに、「アンヒバ」は有効成分の配合量が50mg・100mg・200mgと異なる3種類の規格で使用されています。
「こどもパブロン坐薬」の成分量は100mgなので、正確には「アンヒバ坐剤100mg」と同じ市販薬となります。
坐薬の使い方
坐薬はとがっている部分を肛門に挿入します。
挿入した坐薬がすぐ飛び出さないように、数秒間は肛門を軽く押さえてください。
坐薬を切る必要がある場合は、先のとがっている部分を残して、坐薬の真ん中付近から斜めにハサミやカッターでカットしてください。
坐薬を使うメリット
坐薬を使うメリットは”口から薬を飲ませる必要がない”ということです。
以下のような状況のとき、坐薬の使用が望ましいと考えます。
・夜、熱にうなされて泣いている
・嘔吐する(食べられない)
・泣く(口から飲めない)
上述したような状況では、”口から薬の服用(内服)”は厳しいはずです。
子供が体調を崩したときに、親御さんがしばしば遭遇する状況だと思います。
こういった場合、内服薬よりも坐薬のほうが使い勝手は良いと考えます。
坐薬は何かと役立つ
小さなお子さんがいるご家庭であれば、坐薬は何かと役立ちます。
子どもの場合、夜中に熱が上がって、泣き始めることもあります。
このようなとき、薬を口からはなかなか飲んでくれません。
子供もつらいのですが、親御さんとしても、夜中に子どもの看病をするのは、日中に比べて体力的にも精神的にも大変です。
坐薬であれば、肛門から薬を挿入するだけで済みます。
頑張って口から飲ませる必要がありません。
一時的にでも、熱を下げてあげると子供は落ち着いて、また眠ってくれるはずです。
小さなお子さんがいるご家庭の親御さんは、万が一に備えて、坐薬の解熱薬「こどもパブロン坐薬」を用意してはいかがでしょうか。
「パブロン」ブランドには、ここまで紹介した「こどもパブロン坐薬」といった解熱鎮痛薬の他にも、「子供用のかぜ薬」や「せき止め」なども販売されています。
これら商品の違いや選び方、使い分けなどについては、次の記事にまとめています。
●子供用のかぜ薬「パブロンキッズ」
●せき止め薬「パブロンせき止め」