「ピシャット錠」の特徴や選び方、他下痢止め商品との違いなどを紹介します。
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「ピシャット錠」の効果
「ピシャット錠」には3種類の有効成分が配合されています。
その効果は次の通りです。
・ロートエキス→下痢止め
・ベルベリン→抗菌・抗炎症作用
・芍薬エキス→腹痛緩和
下痢止めとしてメインの役割を果たすのは、”ロートエキス”と”ベルベリン”ということになります。
“芍薬エキス”はその腹痛を和らげる役割を果たします。
つまり、”ロートエキス”と”ベルベリン”が下痢を止め、”芍薬エキス”が腹痛を緩和するというように考えられます。
芍薬エキスだけでなく、ロートエキスも、腹痛に対して有効と考えられます。
水なしでも服用できる
「ピシャット錠」は水なしでも服用可能です。
下痢・腹痛は時と場所を選ばずにやってきます。
当然、水が手元にない場合も考えられますから、こういった面において、水なしで服用できることは製剤上のメリットとなります。
ただし、水が飲める状況ならそれに越したことはありません。
服用上の注意点
服用上の注意点は、口渇やかすみ目などです。
副作用は必ず出るわけではありません。
可能性として、頭の片隅に置いておいてください。
より良い効果が期待できる「ピシャット下痢止めOD錠」
・「ピシャット錠」の効果が今ひとつだった
・試験や面接で下痢になったら、どうしても困る
といったような場合には、「ピシャット錠」に比べて、より良い効果が期待できる成分”ロペラミド”配合の「ピシャット下痢止めOD錠」が最適かもしれません。
この商品も水なしで服用できます。
万が一に備えて、身の回りに忍ばせておくと良いかと考えます。
感染性腸炎(食あたり)で下痢止め服用はNG
非常に大事なことです。
感染性腸炎(食あたり)が疑われる場合に、下痢止めを服用することはNGです。
分かりやすい例を挙げると、ノロウィルス感染による嘔吐・下痢症状などが該当します。
細菌やウィルス感染による下痢は、異物を体外に排出するための防御反応の1つです。
この防御反応を薬で止めてしまうと、原疾患を悪化させることにつながります。
感染性腸炎が疑われる場合は、水分補給をしっかり行い、嵐が過ぎ去るのを待つのみです。
何かしら薬を服用するなら、整腸薬くらいでしょう。
●強ミヤリサン
●新ビオフェルミンS
慢性の下痢は医療機関を受診
慢性的に下痢が続く場合は、他の病気が潜んでいるかもしれません。
下痢止めを連用せずに、一度医療機関を受診しましょう。
ピシャットまとめ
ここまで、「ピシャット錠」の特徴や選び方、他下痢止め商品との違いなどについて紹介しました。
ピシャット錠は水なしで服用できます。
急な下痢のとき、手元に飲み物がない場合にも服用することができます。
以下、ピシャット錠だけではなく、下痢止め全般の注意点です。
ノロウィルスなどの感染性腸炎(食あたり)が疑われる場合に下痢止めを服用することはNGです。
この場合は、しっかりと水分補給をし、薬を服用するなら、整腸薬を服用して、安静にしましょう。
また、「ピシャット錠」に比べて、より良い効果が期待できる「ピシャット下痢止めOD錠」という商品も販売されています。
必要に応じて、服用を検討ください。
「ピシャット錠」基本情報
最後になりましたが、「ピシャット錠」の有効成分や効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
<有効成分>
・ロートエキス:20mg
・タンニン酸ベルベリン:100mg
・芍薬エキス:24mg
<効能・効果>
下痢
<用法・用量>
1回1錠、1日3回まで
<使用上の注意>
・口渇・かすみ目などの可能性あり
・漫然と服用しない
・感染性腸炎(食あたり)を疑う場合には服用しない
<製剤特性>
・水なしで服用可能→手元に水がない場合も服用出来るメリット