肩こり・腰痛・膝痛といった関節痛や捻挫をしたときなどに使用される処方せん用医薬品(処方薬)の湿布薬が「ボルタレンテープ」です。
処方を受けたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
処方薬「ボルタレンテープ」と同じ有効成分を配合した市販薬(外用薬)を紹介します。
Contents
「ボルタレン」と同じ市販の湿布薬
「ボルタレンテープ」は有効成分として”ジクロフェナクナトリウム(Na)”が配合されている商品です。
そして、「ボルタレン」にはテープ剤(湿布薬)のほかに、剤形が異なる以下2種類の外用薬も販売されています。
●ボルタレンテープ15mg、同30mg
●ボルタレンゲル1%
●ボルタレンローション1%
湿布薬をはじめとして、”ジクロフェナクNa”配合の外用薬は市販品として数多く販売されています。
テープ剤・ゲル剤・ローション剤3種類全ての商品を揃えている、次の商品を紹介します。
・ボルタレンEX
・フェイタスZα
ボルタレンEX
市販品の商品名には”EX”と付いています。
市販薬「ボルタレンEX」にも、大・小テープ剤のほか、ゲル剤・ローション剤も販売されています。
そして、市販薬においては、スプレー剤のラインナップも揃えてあります。
痛む箇所に応じて、使いやすい剤形を選ぶと良いでしょう。
フェイタスZα
湿布薬のトップメーカーである久光製薬から販売されている”ジクロフェナクNa”配合外用薬が「フェイタスZα」です。
「ボルタレンEX」と「フェイタスZα」には、ちょっとした違いがあります。
それは、テープ剤に配合されている”ジクロフェナクNa”の成分量です。
「フェイタスZα」には、「ボルタレンEX」に対して2倍のジクロフェナクが配合されています(ゲル剤・ローション剤は等量)
また、「フェイタス」には、テープ剤ではなくパップ剤の商品も販売されています。
テープ剤の粘着力は強すぎて、肌が負けてしまうというような方には、パップ剤が選択肢の1つになろうかと考えます。
使用上の注意点
湿布薬といえど、注意点があります。
と考えている方は要注意です。
代表的なものについて紹介します。
15歳未満の使用NG
ジクロフェナクNa配合外用薬の市販薬は、15歳未満の使用はNGとなっています。
妊婦さんは注意
“ジクロフェナクNa”に限った注意点ではありませんが、痛み止めの成分が配合された湿布薬を妊婦さんが使用するときは注意が必要です。
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある
※「ボルタレンテープ15mg」添付文書より抜粋
との文言が付いています。
要約すると、
と言うことです。
これは何も、湿布薬に限ったことではありません。
痛み止めの飲み薬(内服薬)でも同じです。
妊娠中、特に妊娠後期の方が痛み止めの薬(内服・外用含む)を使用する際は、十分慎重になるべきでしょう。
ちなみに、文言の中に「他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤」とあります。
痛み止め配合の湿布薬という意味ですが、これは「モーラス」のことです。
かぶれ対策
万が一、湿布にかぶれてしまったときの対処方法をこちらの記事にまとめました。
肌が弱い方、敏感肌の傾向にあるような方は確認ください。
飲み薬はなし
「ボルタレン」は、飲み薬(内服薬)としても処方せん用医薬品では使用されています。
しかしながら、市販薬において、内服薬の「ボルタレン」は販売されておりません。
内服薬の痛み止めについては、当ブログでも、各商品の違いや選び方・選ぶポイントなどについて紹介しています。
効き目が高い痛み止めをお探しの方は、「ロキソニンS」などの服用を検討ください。
お役立ちグッズ
背中や肩、腰などに湿布を貼ろうとすると、
という経験はないでしょうか?
このような貼りにくい箇所に、1人で湿布を貼ることができる商品が販売されています。
その名も「しっぷ貼り ひとりでペッタンコ」です。
ブルー・ピンク・ホワイト3種類のカラーバリエーションがあります。
使える湿布のサイズは10×14cmが限度です。
10×14cmより小さい湿布は使用できますが、大きいサイズの湿布は使用できません。