「ザジテンAL」シリーズの違いと選び方、各商品の使い分けなどについて紹介します。
「ザジテンAL」シリーズには、飲み薬(内服薬)・点眼薬・点鼻薬と、以下3つのラインナップで販売されています。
<内服薬>
ザジテンAL鼻炎カプセル
<点眼薬>
ザジテンAL点眼薬
<点鼻薬>
ザジテンAL鼻炎スプレーα(クール)
※写真はザジテンAL点眼薬
Contents
有効成分は全て抗ヒスタミン薬”ケトチフェン”
内服薬・点眼薬・点鼻薬3種類ともに、配合されている有効成分は抗ヒスタミン薬である”ケトチフェン”です。
アレルギー症状を引き起こす原因の1つである”ヒスタミン”の作用をブロックして、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりといった鼻症状や目のかゆみ・充血などの眼の症状を緩和します。
市販薬「ザジテンAL」は処方せん用医薬品「ザジテン」と同じ有効成分を配合した市販薬となります。
内服薬は眠気注意
抗ヒスタミン薬は眠気の副作用などに着目すると、次の3種類に分類されます。
①非鎮静性抗ヒスタミン薬
②軽度鎮静性抗ヒスタミン薬
③鎮静性抗ヒスタミン薬←ザジテン(ケトチフェン)
非鎮静性抗ヒスタミン薬は”眠くなりにくい”と考えられ、鎮静性抗ヒスタミン薬は”眠くなりやすい”と考えられています。
「ザジテンAL」シリーズに配合されているケトチフェンは、“③鎮静性抗ヒスタミン薬”に分類されます。
つまり、「ザジテンAL鼻炎カプセル」は比較的”眠くなりやすい抗ヒスタミン薬”であると考えられます。
眠気の副作用が気になる方・仕事で車の運転が欠かせない方は、”眠くなりにくい”抗ヒスタミン薬を選ぶ必要があるでしょう。
“眠くなりにくい”抗ヒスタミン薬については、こちらの記事でまとめています。
しかし、眠気の副作用は個人差も大きく、みんながみんな眠くなるわけではありません。
また、同じ抗ヒスタミン薬”ケトチフェン”を配合しているとはいえ、点眼薬・点鼻薬は局所的(眼なら眼、鼻なら鼻)に作用するので、内服薬ほど眠気の副作用を気にする必要はありません。
<内服薬:ザジテンAL鼻炎カプセル>
<点眼薬:ザジテンAL点眼薬>
点鼻薬の使い分け
「ザジテンAL」には、以下2種類の点鼻薬が販売されています。
●ザジテンAL鼻炎スプレーα
●ザジテンAL鼻炎スプレーαクール(メントール配合)
この2商品の違いは、”メントール(薄荷)”の有無です。
「ザジテンAL鼻炎スプレーαクール」にメントールが配合されています。
メントールは清涼剤です。
点鼻薬に”スーッとした”使用感を求める方は、積極的に「ザジテンAL鼻炎スプレーαクール」を選ぶと良いかと考えます。
また、鼻炎・花粉症シーズンのとき、鼻づまりがひどいという方はメントール配合の「ザジテンAL鼻炎スプレーαクール」が適当かと考えます。
メントールのスーッとした作用によって、鼻づまりが改善する可能性があります。
メントールの清涼感が苦手な方などは、メントールが配合されていないスタンダードな「ザジテンAL鼻炎スプレーα」を選択すべきでしょう。
まとめ
ここまで、「ザジテンAL」シリーズの特徴や選び方、各商品の使い分けなどについて紹介しました。
「ザジテンAL」シリーズには、共通して”ケトチフェン”という抗ヒスタミン薬が配合されています。
ケトチフェンは鎮静性抗ヒスタミン薬に分類され、眠くなりやすい抗ヒスタミン薬と言えます。
眠気が気になる方は、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬を選んでください。
「ザジテンAL」シリーズ基本情報
最後になりましたが、「ザジテンAL」シリーズの有効成分、効能・効果などの基本情報を紹介しておきます。
ザジテンAL鼻炎カプセル
<有効成分(1カプセル中)>
ケトチフェン:1mg
<効能・効果>
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり
<用法・用量>
・15歳以上:1日2回、1回1カプセルを朝食後と就寝前に服用
・15歳未満:服用NG
ザジテンAL点眼薬
<有効成分>
ケトチフェン
<効能・効果>
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような目のアレルギー症状の緩和:目の充血、かゆみ、かすみ、なみだ目、異物感(コロコロする感じ)
<用法・用量>
1回1~2滴、1日4回(朝・昼・夕・就寝前)点眼
ザジテンAL鼻炎スプレーα
<有効成分>
ケトチフェン
<効能・効果>
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり
<用法・用量>
・7歳以上:1日4回(朝・昼・夕・就寝前)、両鼻腔に1回1噴霧ずつ点鼻